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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第21章 番外編 ~薔薇の部屋①~ ※R18


「それにしても、凄い部屋だね。
こんな部屋あったんだ」


「うん、ジルが用意してくれたの」


二人が居る部屋は、
ひと気の少ない離れに建っていた。


明るい色合いのサラの部屋とは違い、
ワインレッドにアンティークゴールドの
上質な調度品で統一されていて
落ち着いた………というより
大人な雰囲気だ。


ご丁寧に、
至るところに真紅の薔薇まで飾られていて
仄かに、品良く香っている。


(絶対、ジル様の趣味だ。
一体、何に使ってるの?//
っていうか
サラ、ジル様になんて言って
この部屋用意してもらったんだろう…)


などと考えていると、
サラが優しくキラキラした眼差しで
ユーリを見詰めて。


「私、ユーリと一緒に居られて本当に幸せ。
今日は、いつも頑張ってくれているユーリにお礼も兼ねて
思い出に残る日をプレゼントするね」


自分を想ってくれる
可愛らしいサラの笑顔に
ユーリの口許が自然と綻び
愛しさが募る。
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