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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第21章 番外編 ~薔薇の部屋①~ ※R18


「どうかした?」


林檎のように真っ赤で愛らしいワンピースに身を包み
カーテンから溢れる
黄昏色の夕陽を浴びながら
ワゴンに乗った飲み物を準備していたサラが、
ふと気付いて声をかける。


視線の先には


椅子に座って
引き締まった、しなやかで長い脚を投げ出し、
テーブルに両手で頬杖をついて
プラチナブロンドの髪の隙間から
琥珀色の瞳で優しい視線を送る
サラの愛しい人、
ユーリの姿があった。


「ん?嬉しいなぁと思って。
可愛い婚約者が、
俺の為に色々準備してくれて」


まっすぐな言葉と屈託のない笑顔に
サラは頬を染める。


(すぐ赤くなる)
ユーリがくすっと笑うと


「今日は、ユーリに喜んでもらいたいから……」


サラはそう言って微笑み
恥ずかしそうに目を逸らした。


次期国王として
宣言式を終えたユーリ。
現在は、次期国王として勉強中で
慌ただしい日々を送っており
サラと逢う事を制限されている。


自分と一緒に居る為に
がんばってくれているユーリに
サラは何かお返しがしたくて。


ジルに頼んで
特別に
自分の公務の休みの日と
ユーリの休みの日を合わせもらったのだ。


数日前、
その事を嬉しそうに話して
「久しぶりに一緒にゆっくり出来るね」
などと可愛らしい事を言うサラに
きゅんきゅんしないはずもなく、
ユーリは、この日が楽しみで仕方なかった。

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