イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第18章 溺愛 ※R18
ユーリは囁くと
ちゅっ…と項に口づけ、
ゆっくり優しく
艶やかな背中に唇を
這わせだした。
もちろん
ユーリの指先は
先ほど腕に触れた時と同じように
触れるか触れないか
微妙な力加減で
ゆっくりと背中を這いまわる。
(本当に、綺麗すぎるよ、サラ様)
「………っ」
サラは堪らず背中を
震わせ
仰け反らせ
天を仰いで熱く吐息を漏らす。
(私の身体…なんだか、おかしい…。
ユーリの唇の熱のせい?
背中でも、こんな風になってしまうなんて///)
ユーリの愛撫は止まることなく
ゆっくりと続いている
だんだん意識が朦朧としてきながら
サラは考える。
手、腕、背中…
(ユーリまさか…
全身にキスするつもりじゃ…///
そんな事されたら、おかしくなっちゃうよ…)
サラは恥ずかしいのを我慢しながら呼びかける。
「ユ…ユーリぃ…」
「!?」
突然
愛しいサラに
あまりにも色香に満ちた声で名前を呼ばれ
思わず、どきりとするユーリ。
「どうしたの?」
「あ、あの……えっと…私ね…」
吐息交じりに艶を帯びて
恥ずかしげに何かを伝えようとするサラ。
「ん?」
(まさか、感じるからやめてとも言えないし…
なんて言ったらいいか分からないよ///)
「あの…せ…背中、ね……背中…」
(あ……)
その先の言葉を察したユーリの瞳が
妖しく光った。
「ん?背中がどうしたの?」
口元を緩ませて
わざと分からない振りをしながら
唇と指を這わせ続ける。
「あの…えっと…ん…」
「んー?」
「あのっ…そうっ!く、くすぐったいのっ!」
素晴らしい言い訳を見つけて
サラははっきりとした声音で告げる。
ユーリは目を見開き、ぱちぱちと瞬かせて。
(ああもう、
どうしてこんなに可愛いんだろう///)
「そっか。ごめんね。
でもね、サラ様
それって…」
ユーリは後ろから
サラの耳元に唇を寄せ囁く。
「『感じてます』
って言ってるのと同じだよ?」