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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第18章 溺愛 ※R18


ちゅっ……
水音を立てて唇を離すと


サラは
はぁ、と濡れた唇から吐息を溢し
ユーリの胸にもたれ掛り
潤んだ瞳で
上目遣いにユーリを見詰めた。


愛しい人の愛らしい姿に
ユーリはきゅんと胸が締め付けられる。


(その目、反則だよ、サラ様っ///)


ユーリは愛しそうにサラを覗き込み
誤魔化すように、悪戯っぽく笑った。


「そんなに可愛い顔されると
我慢できなくなっちゃうよ。
サラ様、俺…
本気出しちゃったら、ごめんね」


(ほっ……本気って何!?///)
ぴくりと肩が震える。


「サラ様、啼き過ぎて声枯れちゃうかもっ」


「…っ……///」


サラは全身が熱を帯び、
中心が甘く疼くのを感じる。


「期待しちゃった?」


「そっ……そんなこと///」


見透かされている気がして
サラは恥ずかしそうに視線を逸らす。


ユーリはくすくす笑うと
耳元に唇を寄せ
吐息だけで低く囁く。


「もう朝まで離せそうにないや。
覚悟してね、サラ様」


サラの胸がどきりと跳ねた瞬間
ユーリは
薔薇色の頬にちゅっとキスをして
ふわりと優しく横抱きにした。


ベッドにそっと座らせると
初めて身体を重ねた時と同じように
サラの華奢な手を取り
その甲に
恭しく口づける。


それは
あの時と同じく
騎士がプリンセスに忠誠を誓う儀式の様で
とても美しくて。
しかし
あの時とは明らかに違う。
互いの気持ちが通じた
幸せの予感。


(ユーリ、綺麗・・・)


伏せた長い睫毛。
サラサラのプラチナブロンド。
整った顔。
吐息が手の甲を擽る。


ドキドキしながら
またも、その優雅で美しい所作に見惚れる。



ユーリがくすりと笑うのが聞こえて。


「見すぎだよ」


「あっ、ごっ、ごめんなさい」


「そんなに見詰められたらどきどきしちゃう」


ユーリは言葉とは裏腹に、
余裕の表情で
サラの指先を
ぱくりと甘く食んだ。



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