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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第17章 決意


「そう思ってたんだけどね…」


「えっ?」


サラは思わず顔を上げる。
ユーリの
引き締まった美しい顎のラインが目に入る。


「同じくらい大切な人が出来ちゃったみたい」


まるで縫い止められたように
ユーリの横顔に釘づけになる。


「俺ね、
ゼノ様の為には
いくらでも命を捨てられるけど…
サラ様の為には
生きていかなくちゃって思う」


ユーリは向き直ると
この上なく優しく愛しそうに微笑み
サラの潤んだ瞳を覗き込んだ。


「時間をくれてありがとう。
一日、ちゃんと、
本当にちゃんと考えた。


俺、分かったんだ。
俺が
俺の手で守りたいのは……
サラ様なんだって。


やっぱり俺…


サラ様が………


………好きだ」


その途端、
サラの瞳から
大粒の涙が零れた。



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