第2章 もう一つの魔法の世界
『あー…』
気分最悪…。
本当にあの人苦手だ。
元々俺は女が苦手なのに…妖精の尻尾のみんな+数人以外。
『もう寝よっかな…あ、』
散歩に行こうかもう寝ようか迷ってると月の光に照らされる紫色を見つけた。
アレは絶対に…!
『シンドバッド!』
「え…アギト!?」
ビックリしてるなー。
あ、そーいやあ俺が煌帝国にいる事は言ってなかたっけ?
『覚えててくれたんだな』
「それはこっちのセリフだ! 中々遊びに来ないから忘れられたのかと思ったぞ」
『いやぁー色々情報を集めてたんだけど有力なのはなくってさ』
「とゆーか…煌帝国の服? 傘下に加わったのか?」
『違う違う、あの服だと浮いちまうからってくれたんだ』
「確かに…しかし似合うな」
『サンキュ』
三年振りなこともあって会話が弾んだ。
長くなるだろうからってシンドバッドが借りてる部屋に行った俺達。
部屋に着くとシンドバッドにもアル・サーメンの事を話した。
「アル・サーメンか 俺も奴等とは対立している立場と言えるかな」
『何かいい情報はないか?』
「そうだな…堕転こそが運命から逃れる唯一の術と言う理念を持っている組織だ
貿易商や政治顧問、官女など様々な姿で国家の中心へと潜り込み、影から歴史を操っている
戦争、貧困、差別などの異変を世界中で意図的に引き起こし、拡大させていると俺は見ている」
『正に闇の組織って事だな』
アースランドで言うと闇ギルドって事か。
やっぱどの世界にも悪ってあるんだな。
「そうだアギト、君もシンドリアに来るのだろう?」
『白龍の護衛としてな まぁシンドリアに行くための口実かな』
「シンドリアに来る時はあの時の服で来てくれるのか?」
『まぁな あっちの方が動きやすいし』
「その方がいい 煌帝国の仲間なのかと警戒されることもあるだろうしな」
『国の事情が絡むと色々大変だな』
俺達妖精の尻尾は自由気ままにやってきたからな。
国の裏事情とかはわかんねぇ。
まぁ俺は定期的に評議院に行ったり少し決められてるけど。
しばらく話して俺は自室(借りてる)部屋に帰った。
(シンドリア楽しみだなー)