第2章 もう一つの魔法の世界
書物庫に着くと紅炎は丁度書物を棚に仕舞っているところだった。
「来たか」
『よお、どうしたんだ?』
「少し頼みたい事があってな シンドバッドと言う男を覚えてるか?」
『覚えてるけど、シンドバッドがどうしたんだ?』
「近々バルバッドと言う国の事で奴が此処に訪れる
その時父上がシンドバッドに白龍をシンドリア王国へ留学させる事を申し出すそうだ」
『白龍を? 何で?』
「近くにトランの民の島がある その島にはザガンと言うジンの迷宮が存在する
白龍がザガンを攻略したいからと自分から申し出たらしい」
『成程』
「アギトには白龍の護衛として共にシンドリアへ行って欲しい」
『俺は構わねぇけど、俺でいいのか?』
「実はトランの民の島の近くに幾つもの無人島があるのだが、その無人島一つに新たな迷宮が現れたらしい
シンドリアにいる間は白龍の護衛、迷宮攻略の間はアギトも迷宮攻略、でどうだ?」
『紅炎の頼みなら喜んで引き受けるぜ』
それに、シンドバッドに会うのも久し振りだからなー。
シンドバッドの方は俺の事覚えてくれてるんだろうか?
何っつっても三年振りだからな。
俺結構髪伸びたし、服は煌帝国のだし…わかるのかな?