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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


この世界に来て早くも五年が経っていた。
紅炎も調べてくれているがアル・サーメンに繋がりそうな情報はなかった。
この世界にも結構慣れてきたし…もしかしたら本当に帰れねぇんじゃねぇかって最近思う。


『はぁー…』

「アギトお兄さ…あーっ!」

『げ、』


屋根に寝転んでたら紅玉に見つかった。


「お兄様ったらまた着てないですわ!
 此処にいる間は着てくださいって言ったのに!」


おい紅玉…その言い方は誤解を生むから止めてくれ。
別に俺は服を着てねぇワケじゃねぇ。
決してグレイじゃねぇ。


『わかったわかった』


俺は屋根から降りて換装した。


煌帝国のみんなが着てる煌びやかな服に。


「そうそう! いつもの服も似合ってますがこちらも素敵ですわよ」

『見た目は気に入ってるんだけどよ、何か慣れねぇんだよなー』


帯がグッってくるし、ちょっと暑いし。

実はこの服はカオスとガイアを従えて数日したら紅玉と紅覇に渡されたものだ。
みんなの服と俺の服の雰囲気が明らかに違うからってオシャレ好きな二人がデザインしてくれたんだ。
俺の好きな蒼と黒の服で竜の刺繍もあって結構好みだった。

が、帯が苦しかったり服が暑かったりと未だに慣れない部分もある。


『そりゃあそうと、俺を探してたのか?』

「はい 紅炎兄様が呼んでました」

『わかった 書物庫か?』

「はい」

『ありがとな』


紅玉の頭を撫でて俺は書物庫に行った。
顔が赤かったけど…やっぱ服暑いんじゃねぇのか?


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