第2章 もう一つの魔法の世界
『ただいまー』
「アギト!」
迷宮を出るとシンドバッドがいた。
『何かわかったか?』
「いいや、さっぱりだ 本当に攻略したんだな」
『おう ガイアだ』
そう言って俺は左手首に嵌めてある腕輪を見せた。
シンドバッドは嬉しそうにうんうん…って頷いた。
「これで君も<複数迷宮攻略者>の仲間入りだな」
『そうだな やっぱ仲間が増えるっていいな』
シンドバッドは少し驚いたっぽいけど、俺はそう思う。
確かにジンは人間じゃねぇけど生きてる事には変わりねぇだろ?
呼び出して一緒に戦うって、鍵じゃねぇけど星霊みたいだしな。
「…アギトは面白いな」
『そうか?』
「あぁ 用が済んだから俺は帰るよ、また会おう」
『おう、じゃあな!』
俺は普通に歩いて森を出た。
流石に一日で二つは疲れたかな。
これから煌帝国に帰るのも魔法使うし、今はなるべく使わないようにな。
俺がこの世界に来てしまったのはアル・サーメンと言う謎の組織の可能性が出たか。
帰ったら紅炎に聞いてみようか。
(アギト殿! ご無事で何よりです!)
(やはり攻略なされたのですね)
(お帰りなさいアギトお兄様!)
(よしアギト勝負だ!)
(俺が先ぃ!)
(ただいま それと…お前等二人は休憩って言葉知らないのか?)