第2章 もう一つの魔法の世界
『よっ!』
地面に着地すると、城の地下通路みてぇな気味悪いところだった。
モンスターは…出て来そうにねぇな。
もう精神的攻撃はやめてくれよー疲れたから。
『何か…盗人になった気分だな』
盗人と城って言えば…罠?
そんなおとぎ話みてぇな事は流石に…ぃいい!?
『!』
いきなり俺の横を斧みてぇな凶器が通り過ぎた。
いやいや、凶器ってレベルじゃねぇぞこの大きさは!
俺よりもデケェ!
躱さなかったら死んでたよな…。
『…面白れぇ』
こんな命懸けの戦いは久し振りだ。
別に俺は戦闘狂ってワケじゃねぇけど、強ぇ奴と戦うのは嫌いじゃねぇ。
寧ろスリルがあって結構好きかもな。
ちゃんと時・場所・場合を考えるだけ戦闘狂じゃねぇよな?
本来なら壊して一気に進むんだが…
『敢えて、躱してやろうじゃねぇか!』
俺が進むと立ち塞がる様に幾重にも斧が降りかかってきた。
それから槍、鎖、針、クナイ…いろんな武器が襲ってくるが難なく躱し続ける。
これさ、俺じゃなかったとっくに死んでね?
もしもエルザなら…"金剛の鎧"で絶対防御か"飛翔の鎧"で躱し続けるか"天輪の鎧"で壊すから大丈夫かな?
こんな考え事出来る程余裕なんだな、俺。
余裕ぶっこいてると痛い目見るぞー。
『危ねっ、』
ほら早速きた。
さっき俺に針が飛んできたが簡単に手で摘まむ様にパシッと取った。
どうやら先に毒が塗ってるっぽいな。
おっそろしいねぇ。
様々な武器を躱し続けてると、広い空間に出た。
此処が宝物庫…じゃねぇよなー。
―――グオ゙オ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!
『~~~!!』