第2章 もう一つの魔法の世界
『お前みたいな奴が王様だったら、民はみんな幸せそうなんだろうな』
「照れるじゃないか だが平和なのは自慢したいな」
『シンドバッドの国も行ってみてぇなー』
「アギトなら大歓迎だ いつでも来るといい」
『サンキュ』
何か俺…この世界の人に頼りっぱなしだな。
もしくは甘えられっぱなし(ジュダル等々)。
それでも自分が情けなくなってきたぜ…。
『あ、アレが<迷宮の聖門>か?』
「あぁ、間違いない」
如何にも遺跡らしくて綺麗な門だった。
カオスの時の<迷宮の聖門>もこんな感じだったのかな?
「しかし、迷宮攻略したのなら<迷宮の聖門>を見たことあるんじゃないのか?」
『それがさー、門が木とかで隠れてていつの間にかくぐってたんだよ』
「アギトって意外とおっちょこちょい?」
『別におっちょこちょいじゃなかったハズなんだが…確かに元の世界とキャラが変わってる気がする…』
住み慣れた世界と違うからだろうか…うん、そーゆー事にしとこう。
取り敢えず今は迷宮攻略だ!
『よし、じゃあ行ってくる』
「気を付けるんだぞ」
俺は<迷宮の聖門>をくぐった。
予想通り変な浮遊感に襲われたけど今度はビックリしねぇぞ。