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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


何とか了解してくれたんで、二人で<迷宮の聖門>を探した。
世間話やお互いの話をしながらな。
そして凄ぇ驚いた事を聞いた。


『え!? 七つも金属器を持ってるあのシンドバッドがアンタだったのか!?』

「まあね」

『しかもシンドリア王国の王様ときた…思いっきりタメ口で話してたじゃんか…大変ご無礼を…』

「気にしなくていいさ 敬語ばかりで堅苦しいのは好きじゃないしな」


紅炎と似た様な事言われた。
この世界の人ってみんなそうなのか?


「だがもし<迷宮の聖門>を見つけたとしても、俺が入れるかはわからないんだ」

『何で?』

「俺が<迷宮の聖門>を通ろうとすると、すり抜けるだけで何も起きず迷宮に入れないんだ
 七人目のジンと契約した時点でこうなったんだ 何故かはわからんがな」

『そんな事があるのか』


これは知らなかったなー。
紅炎はまだ三つだから増やそうと思えば増やせるのか?


「ところでアギト、君は不思議な力を感じるのだが…」

『(ギクッ)!!』

「その代りに君からはルフを感じないんだ 何故だ?」


くそー…ジュダル以外にもルフを感知出来る奴がいたのか…失態だ。
シンドバッドに正体バラしても大丈夫か?
いや、七つも迷宮攻略してるんだからもしかしたら何か知ってるかもしれねぇな。
逆に言った方がいいかも…?


『信じてもらえねぇかもしれねぇけど…実は俺な、異世界から来たんだ』

「!?」

『ある日何故かわかんねぇけど光に包まれて…目を開いたらこの世界に来てた
 だから元の世界に帰る方法を探すのも兼ねて迷宮を攻略してたんだ』

「それは…驚いた だがルフを感じないから、本当なんだろうな」

『なぁシンドバッド、何か知らねぇか?』

「すまないが…俺は知らないな」


だよなー…そんな簡単にわかったら今までの時間は何なんだったんだって話になるし。
そもそも本当に帰る方法があるのわかんねぇモンを探してんだからな。


「だが、来た方法があるなら帰る方法だってあるハズだ」

『んー…』

「俺も手伝う 何かわかったら伝えるから諦めるな」

『…ありがとな』


まだ初対面なのにこんな優しく励ましてくれるのか…優しい王様だな…。
きっと国の民からも慕われているんだろうな。


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