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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


徐々に目の前が少し明るくなっていく。
明るくと言っても真っ暗だったのが夜の森の中になったくらいだが。


『…扉?』


俺の目の前には背景の森には似合わねぇ扉が現れた。
アレが紅炎の言ってた最深部の宝物庫か?

俺は扉を開いた。


『ま、眩しっ!?』


さっきまで真っ暗だったから目が眩む…!





「よぉ」


目の前に紺色の髪で青い肌の大きな人がいた。
そして周りには大量の宝が…そうか、此処が宝物庫か。
じゃあ俺の目の前にいるのがジンなんだな。


「俺はこの迷宮の支配者、カオスだ」

『俺はアギト・エリュシアンだ
 カオス、俺を迷宮攻略者に認めてくれるか』

「勿論だ 闇に屈しねぇお前の心、しかと見定めさせてもらったぜ」

『サンキュ、これからよろしくな!』

「おうよ!」


カオスに認められて良かったぜ。


「で、どれを金属器にするんだ?」

『へ?』


どれを、する?
俺にくれるんじゃねぇの?


「聞いてなかったのか? 金属器は主と一体化して力を発揮するという特性上、金属器とする金属は主によく馴染んだものが好ましいんだぞ」

『初耳だぞ!? てっきり武器かアクセサリーを授けられるんだと思ってた』


聞いてねぇぞ紅炎ーー!!
えぇーどうすればいいんだよ…。


『主によく馴染んだものが好ましい、か…』

「思い出に残ってるものとか、大切な人がくれたものとかでもいいぞ」

『! それじゃあ…』


俺は"ジッパー"を発動して片耳だけのイヤリングを取り出した。


「それでいいのか?」

『あぁ これは俺の大切な友人がくれたものだからな』

「へぇー じゃあそれで契約しよう」


無事カオスと契約出来ました。
金属器になったからこれからはちゃんと身に付けねぇといけねぇんだってさ。


『そうだ、カオス お前は異世界って信じるか?』

「まぁ…信じるが、どうしたんだ?」

『俺はアースランドって異世界から来たんだ
 何でかわかんねぇけど二年前この世界に来ちまったんだ』

「アースランド…聞いた事ねぇな」

『そっか』


カオスは手掛かりなしか。
そう簡単に行くワケねぇよな。


『地道に調べていくさ これからよろしくなカオス』

「おう、よろしくなアギト」


迷宮攻略成功。


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