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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


『俺の感は妙に当たるからな…出来るなら外れて欲しいが…ん?』


荒地に小さな光を見つけた。
あの大きさは何かの建物か?
攻略の手掛かりがあるかもしれねぇから、俺はその建物に向かった。


建物の前に着いたが…どうやって入ろうか?
鍵とか鎖とかで厳重にされている。
壊して金属音で誰かに気付かれたらアウトだし、警報が鳴ったらもっとダメだし。


『何でこんな厳重なんだ?』


俺は鍵に触れようとした。


が、


『…は?』


手が、すり抜けた…?

慌てて手を引っ込めた。
いやいや、俺幽霊になったっけ?
それともこれは幻覚なのか?
俺はもう一度鍵に手を伸ばした…が、やはりすり抜けてしまった。


『(どうなてんだ?)』


…まぁ、壊さなくても入れるのは好都合だな。
俺は厳重な門をすり抜けて建物に入った。
何故かはわかんねぇけど俺の足音は響かなかった。
やっぱ幻覚なのか?


「また失敗か」

『うわっ!?』


いきなり扉が開いて白衣の男と女が出てきた。
俺の存在に気付いてねぇって事は…俺の姿は見えてねぇって事か。


「何がいけないのかしら」

「理論上では成功するハズなのだが…」

「前の作戦でも同じ事を言ってたわよ」

「それはそれ、これはこれだ」


…何故だ…聞き覚えがある会話だ。

どこで聞いたんだっけ…。


『っ…』


頭が、思い出したくないって訴えてる。

何故だっけ…。


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