第2章 もう一つの魔法の世界
「アギト殿、誰をお探しで?」
紅覇を探してたら逆に白瑛に見つけられた。
『よう白瑛、紅覇を探してんだけど知らねぇか?』
「先程アギト殿をお探しにウロウロしておりましたが」
『その後だ』
「いいえ」
じゃあ部屋に帰ったんだろうか?
まぁいいや、紅覇の部屋に行ってみよう。
「どうされたのですか?」
『あぁ、迷宮攻略に行ってみようかと思ってな
みんなに一言言うつもりだったんだ』
「迷宮へですか アギト殿の実力なら恐らく可能でしょうね
いつ行かれるのですか?」
『みんなに伝え次第行くつもりだ』
「今日ですか!? そんな急に…白龍が寂しがります…」
『なるべく早く帰るからさ』
「…わかりました 気を付けてくださいね」
『ありがとな』
俺は白瑛と別れて紅覇の部屋へ向かった。
そうなんだよなー…ジュダルや紅覇や紅玉や白龍は弟や妹みてぇで偶に手合せしたりもしたんだよな…。
白龍はちゃんと訓練としてだけど。
素直に行かせてくれるだろうか…特にジュダル。
俺が年齢不詳だからわかんねぇけど…多分俺の方が一つか二つ上だろうな。
紅玉と白龍は四か五くらいか?
とにかく本当の兄弟みてぇで可愛いんだよ。