第2章 もう一つの魔法の世界
<紅炎side>
俺達は紅明の力で何もない野原に飛ばされた。
先ずは眷属器を持ってない白龍と剣術だけで勝負だ。
「よろしくお願いします」
『こちらこそ、よろしくな』
簡単に挨拶を済ませて白龍は青龍偃月刀を構えた。
アギトは武器を出さないのか?
『換装・"黒紅の薙刀"!』
アギトは魔法陣のようなものから黒い刀身に紅い羽根で彩られた青龍偃月刀を取り出した。
成程、これがさっき聞いた換装というアースランドの魔法か。
「刀が出た!?」
「どうやったんですの!?」
「アギトの世界の換装という魔法で異空間に武器を装備しているらしい」
「凄い能力ですね」
見たこのもない不思議な力だ。
俺の求めている世界と関係あるのかないのかはわからないが、アギトの話す世界の話は実に興味深い。
アギトの能力だけでなく、アギト自身にも興味が湧いているのも認めよう。
お前の実力を見せてくれ…アギト。