第2章 もう一つの魔法の世界
『えーっと…よろしく』
「何固くなってるんだアギト」
『初対面の人間がこんなにもいるんだから当たり前だろ普通』
「(兄王様にこんなにも気軽に話す方が無理だと思いますが…)」
密かにそう思った紅明でした。
「アギト、俺達と手合せしないか」
「お兄様!?」
「紅炎殿!?」
『いいなりかよ しかも7対1って不利じゃね?』
「勿論1対1だ」
「ずりぃぞ紅炎! 俺も戦いてぇ!」
「炎兄僕もぉ!」
ちょ、勝手に話が進んでるけど…俺に拒否権はねぇの?
え? 居候だから無いの当たり前だろうって?
ですよねー…。
(この世界はどんな魔法使うんだろー)
※練兄弟達が何歳の時に金属器を手に入れたのかがわからない子もいるので、白龍以外は既に金属器を持ってることにしました。