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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


「ジュダルはどうした」

「さあ?」

「何も伺っておりませんが」


ジュダル…くん?さん?は、神官で<マギ>の一人なんだよな。
王となる者を選び、導く役目を持つ魔法使い。
歴史の節目に現れそれぞれの時代に三人しか現れない。
魔法使いの階級の一つであり、その頂点に君臨する存在…だよな?

結局俺にはさっぱりわかんねぇけど。


『…なぁ紅炎』

「どうした」

『あの本棚の後ろにいる奴も兄弟なのか?』

「「「へ?」」」


あの、って指さした方を見るみんな。
何か俺の世界とは違う力を感じるんだよな。
これがこの世界の魔力…マゴイって言うのか?


「っははは! 降参だ」

「ジュダルちゃん!」


あ、この人が神官なのか。
本棚に隠れてた黒髪の男が出てきた。
…長ぇな。


「俺は煌帝国神官のジュダルだ よろしくな」

「煌帝国第二皇子、練紅明です ジンはダンダリオンです」

「煌帝国第三皇子、練紅覇 ジンはレラージュだ」

「煌帝国第八皇女、練紅玉です ジンはヴィネアですわ」

「煌帝国第一皇女、練白瑛です ジンはパイモン お見知りおきを」

「煌帝国第四皇子、練白龍です 迷宮攻略はしておりません」


おおう…みんな右手を丸めて左手で包み込んで軽く頭を下げてるよ。
俺そんなお偉いさんじゃねぇんだから止めてくれよー…。
評議院の奴といい…何で俺なんかに頭を下げるワケ?


「この者はアギト・エリュシアン 単刀直入に言うが異世界から来た者だ」


ド直球だなぁ紅炎。
みんな驚いてるじゃねぇか。


「い、異世界ぃい!?」

「何故この世界に迷い込んだのかはアギト自身も不明らしい
 俺が気に入ったから此処に居候させる事にした」

「出た…兄王様の知識欲の塊の部分が」

「何か言ったか紅明」

「いえ何も」

「でもその話は本当っぽな こいつからは魔力(マゴイ)を感じねぇ」

「神官殿、本当ですか?」

「あぁ その代り違う力を感じるぜ」

「ジュダルちゃんがそう言うのなら本当のようですわね」


…信じてくれた…のか?


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