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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


『俺はアギト・エリュシアンと言います
 森にいたハズなんですけど急に目の前に光が現れて、目を瞑ったら何故か落下して…』


そこで男…アギトはハッとした。


『そうだよ! 俺ナルガクルガを倒して帰ろうとしたらいきなり光が現れて!
 あの光何なワケ…しかも夜だったよな…今どう見ても昼だよな!?』


アギト自身も状況を把握出来ないらしい。
本当なら追い出すべきなんだろうが…敵意はなさそうだと紅炎は判断した。
それに、気になる事があった。


「おい」

『はい?』

「もしかしてお前は異世界から来たという事か」


そう、世界の理だった。
これは紅炎が唯一といっていい程好奇心を擽られる分野だった。
しかしそう言うとアギトは顔を真っ青にした。


『い、異世界!? え、じゃあここにはフィオーレって王国は無いんですか!?』

「聞いたことも無いな」

『…じゃあ…そうだと…思う…』


アギトは頭を抱えて崩れる様に座り込んでしまった。


『え…本当に何? 何で世界超えちゃってんの?
 どうやって行ったのかわかんねぇのにどうやって帰れっつーの?
 どうしたらいいわけ? 俺この世界の事何も知らねぇんだけど…』


正にorz…となっていたアギトだった。


「…俺のところに来い」

『…は?』


アギトは聞き間違いかと思った。
しかし紅炎はもう一度言った。


「行く宛てが無いのだろう なら俺のところに来い」

『…いいのか?』

「お前に興味が湧いたからな」

『あ、ありがとう?』


煌帝国に居候する事になったアギトでした。



(取り敢えず…助かった…)


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