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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


そう結論付いてアギトは"ジッパー"に魔力を込めようとした。





―――………………



『ん?』


何だ?
何処からか声がしたぞ?





―――………………





まただ。
何って言ってるんだ?





―――…が…………





―――………た…り






―――王……………



不気味な声が徐々にはっきり聞こえてくる。
夜だから尚更気味悪いぞ。


『誰だ!』


辺りを見回しても、気配も何も感じない。
呼んでみても返事はない。

ただ、この声が繰り返されるだけだった。



―――…………れ…





―――…が………り





―――……来………





―――王…来………





―――…………れり





―――…が…………





―――王……た…り





―――…が…た…り





―――王が来……り





―――…が…たれり








―――王が来たれり





『!!?』



目の前がいきなり白く光り出した。
サングラスをしてても眩しいと感じる強い光が。

アギトは思わず目を閉じるだけでなく腕でも視界を遮った。


『何だよこの光っ…!?』



いきなり足場がなくなった様な、変な浮遊感がアギトを襲った。



『うああぁああああああ!!?』



(その日、邪竜は姿を消した)


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