第1章 幼少期と日常
『失礼致しました 妖精の尻尾のS級魔導士、アギト・エリュシアンと申します
以後お見知りおき下さい』
「久し振りねぇアギトちゃん~」
『お久し振りです、マスターボブ "ちゃん"は嫌だと言ってますのに…』
「だからイメチェンしたの~? 凄くイケメンよぉ、スカウトしたいわ~」
評議院に行った時にマスターボブには会ったことがあった。
因に当時ははまだ髪を変えてなかったな。
その時にイケメン三人組で"トライメンズ"と名乗るチームに女と間違えられて口説かれた黒歴史がある。
「アギト…評議院の連中にも気に入られてる"黒龍騎士"のアギトか?」
ゴールドマインが首を傾げながら聞く。
※アギトは妖精の尻尾の魔導士では珍しく、建物などを破損することは少ない。
それは単にアギトが討伐もののクエストしか受注しないからだが、評議院には結構気に入られている。
終いには評議院の方から直接闇ギルドの殲滅を依頼される程に。
特にオーグはじいと呼ぶくらい親しい。
『そのアギトですが、気軽に普通にアギトとお呼び下さい』
そんな感じで挨拶は終わり、食事会は始まった。