第1章 幼少期と日常
「私のケーキ食べたのはどっちだ!」
「俺じゃねーよ!」
「ナツだ!」
「グレイだろ!」
「あれは私が楽しみにとっておいたんだぞー!」
「「知らねーよ!?」」
「ええい!」
「「うわー!?」」
只今の状況…ナツとグレイをエルザが追い駆け回してました。
そして二人共エルザに捕まりました。
「本当に俺じゃねぇってー!」
「俺も違うっつーの!」
「どっちかわからないならばどっちもだ!」
エルザの怒りが破烈する寸前だった。
『よせよ、エルザ』
「! アギト!?」
いきなりの登場で手を緩めてしまったエルザ。
二人は「「いてっ!?」」と地面に尻を打ってしまった。
『ケーキならまた買えばいいだろ?』
「しかし、あれは私が楽しみに…!」
エルザの頭にポンッと手を置いた。
『エルザの気持ちもわかるよ 楽しみにしてたのになかったら残念だよな だから今度俺が奢ってやるよ、な?』
「…わかっ、た…///」
『よし、ギルドに戻ろうぜ』
「う、うむ…」
エルザはブツブツ言いながらギルドに戻ていった。
ナツとグレイはまた言い合いになっている。
『ナツとグレイも…ん?』
ナツとグレイの喧嘩を止めようとした時だった。
俺は目の前の木箱の裏で何か騒いでる連中を見つけた。
『(あそこか?)』
それで俺は木箱の方に行くと、そこにいたのは…
『(はぁ!?)』
エルザに似た緋色の髪の女と金髪の女、銀髪の男がいた。