第1章 幼少期と日常
<アギトside>
X780年、妖精の尻尾。
ナツと俺の育ての親であるドラゴンがいなくなって三年。
俺が妖精の尻尾に入って二年が経った。
俺は昨年のS級魔導士試験に合格したからS級魔導士だぜ!
因みに一昨年は試験が終わった後に俺がギルドに所属したから勿論受けれてなかったんだ。
もう少し早くギルドに入ってたら一昨年に合格してたかもなのに…。
「今日は二人掛かりか?」
「俺一人で十分だ!」
「そりゃこっちのセリフだ!」
そんな俺の思考を遮ったのは口喧嘩の口調で言い合うナツとグレイそして自信満々気なエルザだ。
三人はギルドを出て行った。
ナツとグレイはエルザに勝ちたいから。
エルザは楽しみに取っておいたケーキを二人のどちらかが食べたと思い込んでいるから。
『あーあー、行っちまった』
「放っとけばいいじゃねぇか」
因に俺はラクサスと酒を飲んでいた。
『ケーキ食ったのミラなのによぉ』
「知ってたのかよ」
『さっきケーキ食ってたのを見た エルザのだって知らなかったから止めなかったけど』
「ならお前にも非があるってこった 助けてやるんだな」
『それもそーだな 残りやるよ』
「おう、サンキュー」
瓶に残っていたワインをラクサスに渡してギルドを後にした。