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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


<アギトside>

「ギルダーツ! 俺と勝負しろぉおお!」

「いきなりソレかよ!」

「おかえりなさい」

「この人がギルダーツ…」

「む…お嬢さん、確かこの辺に妖精の尻尾ってギルドがあったハズなんっだが…」

「此処よ それに私ミラジェーン」

「ミラ? 随分変わったなぁお前! つーかギルド新しくなったのかよーっ!!」

「外観じゃ気付かないんだ…」


おいおいナツ…エルフマンの言う通りだそ。
でも外見でミラかどうかを見定めるのは確かにギルダーツには無理かな。
ギルダーツにとっては魔人て呼ばれてたミラの方がイメージ強ぇし。


「ギルダーツ!!」

「おおっ! ナツか、久し振りだなぁ!」

「俺と勝負しろって言ってんだろー!」

「また今度な」

「ごぱっ!」


走ってギルダーツに殴りかかろうとしたナツ。
だがギルダーツは右手をバチッと上げただけでナツを天井に磔状態にした。


「や…やっぱ…超強ぇや!」


ナツはギルダーツの強さを実感して嬉しそうだ。
あーゆーところが可愛いよな。


「変わってねえな、オッサン」

「漢の中の漢!!」

「いやぁ見ねぇ顔もあるし…ホントに変わったなぁ」





―――ゾクッ



「!!」


ギルダーツが殺気を感じて振り返った。

その瞬間、床が凹む音と砂煙が舞った。

砂煙から二人の男が出てきた。

それはギルダーツと…



「ア、アギト!?」


そう、俺だ。
さっきのは俺がギルダーツに殺気を送ったんだよ。

俺達は何も言わずに殴り合い、蹴り合いを繰り返した。


「ちょ、マジかよ!」

「アギトが喧嘩売るなんて…」


ギルドのみんなも信じられない光景だったらしい。
まぁ俺の方からケンカ売るのは滅多にねぇもんな。


でも、確かめてぇ事があるんだよ。


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