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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


その頃のギルド。


「むう…アギトがクエストに行って五日が経つのう…」


ナツやエルザならともかく、ラクサスを倒す程の実力者じゃ。
見張りがなくても心配無いと思うんじゃが…心配じゃ。
一応ラクサスを同行させた方が良かったかもしれんのう。
もしかしたら大怪我でもしたんじゃろうか!?
いや、だとしたらエルザがおるんじゃ。
ナツかグレイに命じてワシに連絡を寄越すじゃろう。
連絡が無いという事はアギトはまだクエストの最中と言うことじゃろうか?
アギトじゃったらアオアシラなんぞ余裕じゃと思ったんじゃが…。



「じっちゃーん!!」

「じいさーん!!」

「マスター!!」

「んお?」


顰めっ面しながら酒を飲んでいたマスターを呼ぶ声がした。
見るとさっきまで考えていた三人が急いで走って帰って来ているではないか。


「どうしたんじゃ主らは」

「ゼー、ハー…アギトより、早く、帰らねぇとって…」

「む、ではアギトは帰還しておるのじゃな?」

「お、おう…」

「どうじゃった? 怪我は無かったか?」

「む、無傷で、アオアシラ15匹、討伐、しました…」

「…なんじゃとお!?」

『どうしたんですか、マスター?』

「「「「うわああ!?」」」」


いきなりのアギトの登場に驚いて跳ね上がった四人。
イタズラのつもりでこっそり近付いたのだが…。


『そんなに驚かなくても…』

「おおおおかえりアギト!」

『おう ナツ達もおかえり』

「(ギクッ)な、何でわかったんだ!?」

『凄ぇ肩で息してるから クエストに行ってたんだろ?』

「おおおおう! そうなんだ! 同時に帰るなんて奇遇だな!」

『(凄ぇ慌ててるけど…おもしれぇな)』


敢えて自分から誤魔化したアギト。
必死に誤魔化そうとしているナツ達の為に。


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