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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


『(ナツ達が見てるっつーことは、雷の滅竜魔法は使わねぇ方がいいよな)』


ラクサスとの約束だからな。
でもラクサスの力なら滅竜魔法使うまでもねぇか。
そう思いながら、両手に雷の魔力を貯めていく。


「鳴り響くは招雷の轟き…天より落ちて灰燼と化せ、」


そして、


「"レイジングボルト"!」


極太の雷をシムルグに降らせる。
焦げ臭い匂いとシムルグの叫び声が山に響く。
強烈な雷が静まり、シムルグはかろうじて立っていた。
しかし麻痺したのだろうか動けなくなっている。
アギトは"変身"(ドッペルゲンガー)を解き、自分の姿に戻った。
そしてシムルグよりも高く飛び上がった。


『Check(チェック)だ!』


シムルグ目掛けて急降下するアギト。
急降下しながら両足に邪竜の魔力の炎を纏わせていく。


『滅竜奥義・"邪炎螺旋撃"!!』


その技の名の通り、シムルグを螺旋状に蹴り付けた。
シムルグの首を狙って、骨が折れたであろうゴギッと嫌な音がした。

断末魔の様な声を上げ、シムルグは倒れた。

地面に着地したアギトは右人差し指と中指をシムルグに向けた。



『Checkmate(チェックメイト)! 楽しかったぜ』



「た、楽し、かった…って…」


三人はアギトの圧倒的な強さに唖然としていた。
しかも今のアギトはアオアシラを倒した時よりも清々しい笑顔だった。
気が付くとシムルグもアオアシラの様に"ジッパー"に収納されていた。


『よーし、村に帰るかー』


上機嫌で村に帰るアギト。

そんなアギトに圧倒されながらついて行く三人だった…。


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