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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


「すまないな、少々驚いたがそんなつもりは毛頭ない
 よろしく頼む、ウェンディ」


エルザはシェルディの呟きに小さく頷き、そして微笑みを浮かべてウェンディに手を差し出した。
するとパァと顔を綻ばせ、喜ぶウェンディ。


「わぁー…エルザさんだ…! 本物だよ、シャルル!」

「フン、思ってたより良い女ね」

「ねぇねぇ、おいらのこと知ってる? ネコマンダーのハッピー!」


ハッピーの言葉に答えぬまま、ぷいとそっぽを向き、冷たい態度をとるシャルル。
しかしそんな冷たい態度をとられているというのに、何故かハッピーは可愛い!と身悶えしている。


「あの子、将来美人になるぞ」

「今でも十分可愛いよ」

「さ、御嬢さん? こちらへ」

「へ? あの…?」

「早っ!?」


わーわー騒いでいる他のメンバーを遠目に、一夜とジュラは何やら真剣な表情を浮かべる。


「うーん…あの娘、何というパルファムだ…只者ではないな」

「ふぅむ…気付いたか一夜殿 あれはわしらとは何か違う魔力だ…エルザ殿も気付いているようだが…」


そう言ってエルザに視線を向ける二人。
エルザも一夜達と同じように真剣な表情でウェンディを見つめていた。


「…ところでエルザ殿」

「?」


珍しくジュラに話し掛けられたエルザは不思議そうな顔をする。


「何故この作戦にアギト殿が参加されてないのですか?」

「すまない アギトは評議院の依頼で不参加なのだ」

「そうでしたか 彼がいれば心強いのだが…」

「全くだ」


マスターボブと共に会った事があるトライメンズ、アギトの実力を目の当たりにしたジュラ、そして何故かウェンディも残念そうだった。


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