第4章 再会と離別を同時に
<side out>
何処かの森の丘の上。
「聴こえるぞ 光の崩れ落ちる音が…」
「気が早ぇなコブラ まぁ、速ぇ事はいい事だ」
「此処に例の魔法が隠されてるんだぜ、レーサー」
「暗黒を齎し全ての光を崩す魔法ですな」
「ニルヴァーナ」
「……」
「伝説の魔法が…遂に我の手に」
「そんなに期待してもいいモンなのかい? ニルヴァーナって魔法は」
「見よ、大地が死に始めている ニルヴァーナが近くにあるというだけでな」
「これでアイツがいたらパーフェクトなんだがな」
「残念だゾ」
「なぁに、焦らずもと奴は招き入れるさ
アギトよ」
(六つの魔の声が森に響いた)