第4章 再会と離別を同時に
「あ、おかえりなさい マスター」
「違うでしょ!!」
マスターの信じられない発言も気にせず朗らかに迎えたミラにツッコミを入れるルーシィ。
「マスター、一体…どういうことですか?」
「先日の定例会で何やら六魔将軍が動きを見せていることが議題に上がった…無視はできんということになり、どこかのギルドが奴らを叩くことになったのじゃ」
「また貧乏くじ引いたな…じいさん」
「妖精の尻尾がその役目を…?」
「いや…今回ばかりは敵が強大すぎる わしらだけで戦をしては、後々バラム同盟にここだけが狙われることになる
そこでじゃ、我々は連合を組むことになった」
「「「連合!?」」」
マスターの言葉に目を見開く皆。
連合って初めてじゃね?
『連合に参加するギルドは?』
「【妖精の尻尾】、【青い天馬】(ブルーペガサス)、【蛇姫の鱗】(ラミアスケイル)、【化猫の宿】(ケットシェルター)
四つのギルドが各々メンバーを選出し、力を合わせれ奴らを討つ!」
マスターの力強い宣言を聞き、ナツがわくわくした表情を浮かべる。
ってか、化猫の宿なんて聞いた事ねぇが…最近作られたギルドなのか?
「ヘヘッ、俺達だけで十分だろー! ってか、俺一人で十分だ…ごふっ」
「馬鹿者! マスターは後々のことを考えてだな…」
「っていうか…ちょっと待ってよ! 相手はたった六人なんでしょ!? 何者なのよそいつら…!」
『…六人か…』
まさか、な…。