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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第1章 幼少期と日常


『…!』


四つ目の山を上り終え、下っている最中だった。
アギトの鋭い嗅覚が獣の血の匂いを察知した。
下山していた足を止め、匂いがした方へと走る。




『…何だこれ…』


見た瞬間の一言がこれだった。
アオアシラの死骸が三匹分そこにあった。
見ると、鋭利な何かで切られたのだろう、引っ掻かれた様な傷がある。
アオアシラに触れると既に冷たくなっていた。
一匹はその何かに食われたであろう無残な姿となっていた。
つまりこのアオアシラ達を倒した何かは当分前にこの場を後にしたということを表している。

近くにいる可能性があるならこのまま辺りを捜索するのだが…その気配はない。
それに日が暮れては困る。
自分がではなく後ろの三人がだ。
暗闇に慣れていない三人だとそれこそ迷子になる可能性がある。


『…村長に言っとくか』


アギトは村に帰る事にした。

…ナツ達が困らない程度にスピードを出して。


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