第2章 もう一つの魔法の世界
門に着くと、門番みたいな人が二人いる。
あと紅覇とジュダルが誰かを問い詰めていた。
そして紅玉の言っていた服装の奴が立ち向かっていた。
それはとても見覚えのある奴で…
「本当にアギト兄の知り合いぃ? 怪しい奴ぅ~」
「どうやって証明出来るんだ」
「アギトに言えばわかる 私は彼の友人だ」
…間違いない。
『ジェラール…?』
「!」
黒い服に黒い帽子に顔を隠して杖を幾つも背負って、この匂いにこの声…。
信じられないけど目の前に確かにいる。
「久しいな…アギト」
ジェラールは帽子と顔を隠してる布を取った。
碧色の髪に頬に刺青。
何かもう…ワケわからなくなって…
『ジェラールーーっ!!』
「うおああっ!?」
ジェラールに抱き付いた!!
不可抗力だ! 異論は認めない!
ジェラールが尻餅付いたが気にしない!
『どーして此処にいるんだよ!
つーかどーやって此処に来たんだよ!
何で俺が此処にいるってわかったんだよ!
聞きたい事まだあるけどとにかく懐かしいなーお前!
もう会えないかと思ってたから凄ぇ嬉しいぞぉお!!』
「と、とにかく落ち着いてくれアギト…みんなが見てるぞ…//」
『知らん ずっと寂しかったんだ 甘やかせろ』
誰が見ていようが気にしない。
しばらく俺はジェラールに甘えてた。
久し振り過ぎてつい。