第2章 もう一つの魔法の世界
「"不侵略不可侵略"が<七海連合>の信念だ
レームや煌、マグノシュタット…国家同士、宣戦布告を果たした上での戦に無暗に介入する気は無い
しかし俺達の世界への招かれざる客なら排除する
例えどんなに崇高な<神>たる存在であってもだ!!」
おーシンドバッドが珍しくカッコいい事を言ってる…珍しく。
「…アギト、何か失礼な事を思っただろ」
『何も?』
何でわかったんだ…アイツじゃあるまいし。
俺が雷を食ってる間に誰かが乱入してきて防壁が砕けた。
どうやらあの人はバルバトスの魔装をしているムーさんらしい。
『そろそろ俺も行かねぇと…ありがとな』
「もう大丈夫なのか?」
『もう一発極大魔法撃てるくらいには回復した』
元々魔力を消費したせいで疲れただけだし、みんなと違って怪我したワケじゃねぇし。
だけどもう一発極大魔法を使ったら本当に限界だな…。
「「「!?」」」
『へ?』
「魔力が…戻ってくる!?」
突如暖かい光を感じ、俺達の魔力が回復した。
何故かはわからない。
だが今は一刻を争う。
「よし、これなら!」
魔装と解いてた者は再び魔装する。
勿論俺もカオスを魔装した。
「極大魔法!!」
「極大魔法」
「極大魔法」
「極大魔法!」
「極大魔法」
「極大魔法」
『極大魔法・"光闇の聖剣"(カオシリアン・エクスカリバー)!!』
「極大魔法・"雷光滅剣"(バララーク・インケラードサイカ)!!」
14人の極大魔法が<依り代>に炸裂した。