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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


「や…やったか…?」


みんなボロボロで魔力も限界が来ている。
多くの者が倒したんじゃないのかって思っただろう。

だけど俺は…未だ嫌な予感しかしなかった。


すると奴が落ちたところに大きな穴が空いた。
そしてさっきより大きくなって海から出てきた。


「コイツ、でかくなったぞ!?」

「海からルフを奪ったんだ! アイツはこの世界のあらゆるものからルフを奪って強くなれるんだ!!」

「そんなのに…勝てるのかよ…!? 僕らは極大魔法も撃てない…魔装もギリギリだ…!」

「くっ…もう魔装が…!」


みんなの金属器が点滅している。
本当に限界が来ているんだ。


奴か"この世界の"あらゆるものからルフを奪う…。


なら…


俺がやるしかねぇだろ!



『五重魔法陣・"御神楽"!!』


俺は魔装を解いて五つの魔法陣を奴の真上に展開した。
そこから強烈なエネルギーを降り注ぐ。
流石に俺の魔法ならいけるかもしれねぇ…!


「アギトさん!」

『俺の世界の魔法なら吸収出来ねぇみてぇだな…ならやるしかねぇだろ!』

「そうだよ…勝てるハズだ…アルマ・トランの時みたいに、今度もきっと…!」


アルマ・トランの事は詳しく知らないけど、アラジンくんが希望を捨ててないってのはわかった。

諦めてない奴がいる。
守りたい奴がいる。
倒さねばならない奴がいる。

俺が戦うのには十分な理由だ。


『そうだよな…ナツ!』


ギルドの為に…仲間の為に戦う。

それが妖精の尻尾だよな!!


『七つの星に裁かれよ "七星剣"(グランシャリオ)!!』


隕石にも相当する破壊力を持つ衝撃波を放った。
奴は少し怯んだがすぐに俺を標的に定めた。
対して俺は"神速"で全ての奴の手から躱した。


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