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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


<アギトside>

俺、紅炎、アリババくんの極大魔法を同時に放ったけど…<依り代>の防壁はヒビが入る程度のダメージしか与えられなかった。
どんだけ力を蓄えてるんだよアイツは!


「極大魔法でも完全に砕く事はかなわんと言うのか、あの防壁は」

「でも<依り代>とあの雲の穴の奴を繋ぐ柱はへし折ったぜ!」

『お疲れアリババくん』


極大魔法で疲れたから俺は魔装を解いた。


「兄王様…アギト殿…コレ、私いつまで町の被害を他へ転送すればいいんですかね…結構しんどいんですよ…」

「頑張って兄明ー」

「そうだよ おじさんとお兄さんの炎、極大魔法が終わったのに消えないよ?」

『極大魔法でのアシュタロスの白い炎とイフリートの蒼い炎は俺達が命じない限り消えないからな』

「このまま放っておけ 防壁が破れなくともそこから這い出てきた黒いジンは産まれた途端に灰になる
 <依り代>もやがて魔力を使い果たそう」


紅炎の言った通り、防壁から出ようとした黒いジンは一瞬で燃え尽きた。
我ながらえげつねぇと思うが同情はしない。


「うわぁ」

「おっかねー技だな」

「おい、何を呆けている? 今のうちに極大魔法で消費した魔力を溶岩流から補充しておけ!」

「あっ、そうですね!」


そうだった、何で俺魔装解いたんだろう。
とにかく俺達は火山へ向かった。


…が、俺達より先に数多くの手が辿り着いた。


「!?」


まるで蓋を閉める様に噴火口を塞いだ。
しばらくすると火山の炎が消えてしまった。
どうなってんだ?


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