第2章 もう一つの魔法の世界
「いくぜ、アモン!」
アリババの極大魔法は大きな炎の剣を出現させた。
そして<依り代>を断ち切ろうと炎の剣を振り翳す。
しかし未だに<依り代>の防御魔法は頑丈で、炎の剣すら防いでしまう。
「くそっ…極大魔法でもダメなのか!?」
「奴に炎をくれてやれ、アシュタロス!」
『お前も行ってやれ、イフリート!』
紅炎とアギトはアリババの炎の剣に自分達の炎を与えた。
するとアリババの炎の勢いが激しくなり、更に大きな炎の剣へと姿を変えた。
「(そうか、魔法は同系統のものを同時に使うと強くなる
極大魔法でもそれと同じことを…!)」
アラジンがその事に気付いた時、<依り代>の防壁にヒビが入った。
「どうした? 情けない奴だなぁ、もっと力を出せ!」
「うるさいな、わかってるよ! やってやるぜ!
極大魔法・"炎宰相の裂斬剣"(アモール・アルバドールサイカ)!!」
(白と蒼と紅の炎に包まれる黒)