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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


「コイツ等無限に出て来るじゃん! どうするアラジン!?」

「いや…無限じゃないと思うよ…アイツ生き物なんだ
 防壁を張ったりジンをルフから作るっていうのは魔法だもの
 アイツもその度、少しずつだけど魔力を消費している」

『つまりあの<依り代>が魔力を使い果たすまで黒いジンを倒し続ければアイツを倒せるって事だな』

「そっか! で、アイツが力尽きるまでにはあと何体黒いジンを作らせ続ければいいの!?」

「うーんとね…一万匹…ぐらいかなぁ…?」

「い…ちまんびき!?」

「ちょっと貴方、無茶言わないでよぉ!」

「そのぐらいの魔力を感じるし、防壁の強度から見てもそうだよ
 マギの僕の防御魔法の何十倍もかたいもの…そのぐらいたくさんの魔力を蓄えてるんだ」


一万匹…か。
紅覇達は心が折れそうだな。
まぁそんな数、普通は諦めたくなるよな。


「アギト!」

『わかってる!』


だけど俺と紅炎は黒いジン達の元へ突っ込んだ。


「炎兄!?」

「アギトさん!?」


俺は"黒姫"を換装して魔力を纏わせ、流れる様に数多くの黒いジンを斬りつけていった。
また"黒風の大鎌"に持ち換えて風の刃を無数に放ったりもする。
紅炎も斬ったそばから燃やして吹っ飛ばし続けていった。

すると六体の黒いジンが一つに集まって無数の手を伸ばして来た。
俺は"神速"で避けたが紅炎は捕まった。
だがすぐにアシュタロスの力で黒いジンを爆発させた。
流石紅炎だな、うん。

あ、紅炎がアシュタロスの魔装を止めた。
アリババくんは「魔力切れじゃねーか!?」と言ったけど違うんだよな。
アレは魔装の切り換えだな。

じゃあ俺もそろそろ切り換えようか。
俺はカオスの魔装を解いた。


『灼熱と破壊の精霊よ 汝と汝の眷属に命ず
 我が身に纏え、我が身に宿れ
 我が身を大いなる魔神と化せ! イフリート!!』


紅炎がアガレスで地面を掘ってる間に俺はイフリートの魔装をした。
地面を掘ってる理由は地脈を刺激して溶岩を引きずり出したんだ。
で、何でそんな事をしたのかと言うとだな…。


「行くぞアギト」

『おう』


紅炎がアシュタロスの魔装に切り換えて溶岩の元へ向かう。
俺のイフリートと紅炎のアシュタロスの属性は炎だから、溶岩から魔力を吸収する為なんだよ。
やっぱ紅炎頭いいな。


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