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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


そして今に至る。
しかも…


「フグオォオオオ!!」

『…人間じゃねぇのかよ』


俺の目の前には大きな猪がいた。
しかもコイツ…


 「100人以上の剣闘士を葬ってきた最凶の大猪…ドスファンゴのゴルトー!!
  対するは秘境"ヤンバラ"剣闘一座の新鋭アギトー!!」


何で此処にドスファンゴがいるんだよ!?
お前アースランドでも戦った事あるよな!?
アースランドのモンスターのハズなのに…


…いや、


『もしかして…』


この世界とアースランド…繋がってるところがあるのか…?


「臆したか? 今なら止めてもいいぞ」


ボーッとしてたのを見て臆したのかと勘違いしたみたいだな。
違うっつーの。

俺は手渡された剣を見た。


(闘技場で使えるのは普通の剣のみ、金属器など特殊な剣は使えないよ)


うん…ごく普通の剣だな。


俺は剣を投げ捨てた。


ギャラリーは騒然とした。
まぁそうだよな。


『シャンバルさん 此処は普通の剣しか使えないんだろ?』

「そうだが」

『じゃあさ…



 素手はダメなのか?』


「「「はぁああ!?」」」

「何考えでるんだあの新入り!?」

「素手だと!?」

「勝てるワケねぇ!」


あーもー煩い煩い。
滅竜魔導士は耳がいいんだから騒ぐな。
まぁ騒がせてるのは俺だけどさ。


「むぅ…君がそうしたいのなら」

『感謝しま…おっと』


馬鹿にされたと思ったのか、ドスファンゴが突進してきた。
簡単に躱したけどな。

コイツは最凶の剣闘動物。

俺は妖精の尻尾最恐の魔導士、か…面白れぇ。

あー…随分久し振りに言うなー…。


『Arbiter(アービター)の時間だ!!』


さて、この世界でのお前の実力は如何ほどかな?


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