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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


『はあっ!』

「くっ、まだまだぁ!」


刀が交わったままトトさんと押し飛ばすと、反撃と言わんばかりに斬りかかってきた。
俺は黒姫ではなく兜金に付いている鎖をトトさんに叩き付ける様に翳した。


「そんな鎖切…!」

「ほぉ」


俺が鎖に魔力を込めると鎖は伸び、トトさんの剣の動きを封じた。
その流れのままトトさんの後ろに行き首に黒姫を添えた。
ここまでも時間は約4秒、かな。


「それまで!」


シャンバルさんの声で勝負は終わった。
俺は鎖を緩めてトトさんを放した。


『大丈夫ですか?』

「……」


うーん…機嫌悪くしちゃったかな?


「…おまえ、強い 認める」

『ん?』

「また、勝負したい トト、次負けない!」


どうやら認めてくれたみたいだ。
良かったー。


『ありがとう よろしくな、トトさん』

「トトでいい トトもアギトって呼ぶ、いいか?」

『勿論』

「やっぱりアギトさん凄いです!」

「見事 君を歓迎するよ」

『ありがとうございます』


良かった良かった、これで一段落だ。
あ、養成所だから何か訓練とかするのか?


「じゃあ早速昼に一戦用意するでな」

『…ん? 早速、ですか?』

「実は今日の昼に出場するハズだった者が急用で来られなくなってな
 誰を代わりに出させるか困っておったところなんだよ」


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