• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


「…おまえの魔法、何だそれ」

『俺に勝ったら教えてやる』

「おまえ…なまいき!」


トトさんが斬りかかってくるのを合図に戦いは始まった。
俺は斬撃を受け流してその流れでトトさんに斬りかかる。


「ほぉ、見事な受け流し 彼も君と同じ師匠に教わったのかね?」

「いいえ、アギトさん独自の戦法だそうです」


うん、俺には流派なんて持ってねぇ。
ただ自分がその場その場で「こうしよう」と思った事をするだけ。
良く言えば予測不可能。
悪く言えば行き当たりばったり。


「コイツ…強い!」

「トト! 彼も本物だ "力"を使っていいよ」

「! わかった、お師匠…」

『"力"?…!』


トトさんが構えると雰囲気が変わった。
まるで体中の力を剣に集中させてるみたいだ。
魔力(マゴイ)…か?


「"気功剣"!!」


白い何かを纏った剣…まともに受けるのは不味いか。
俺は斬撃を躱した。


『…わーお』


斬撃とは思えない大きな亀裂が広場に入った。
これは攻撃力と防御力を上げるものらしいな。


『なら俺も、使わせてもらおうかな』


俺も黒姫に魔力を纏わせた。
黒い刀に邪竜の魔力を纏わせてるから、ギャラリーから見ると悍ましいかもしれねぇな。


「…? これは…」


この時シャンバルさんが不思議そうに俺を見てたのを気付かなかった。


『「はああっ!」』


お互いの刀が交わった。
白い剣に白い力、黒い刀に黒い力、まさに対照的だな。


「("気功剣"を受けても平気なんて…!)」

『(邪竜の魔力に対抗できるか…やるな)』


だけど、そろそろ終わりにしよっか。


/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp