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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


情報収集の為に旅を始めて三カ月になる。
そして俺は今闘技場(コロッセオ)にいる。


『…どうしてこうなった…』


状況整理しよう。
今俺はレーム帝国にいる。
それは情報収集以外にも金を貯める為だった。

だってさ、情けない事にずーっと紅炎からもらってばっかだったんだよ。
価値がわかんねぇから迷宮攻略で出に入れた宝を八割くらい献上してるけど。
因みに残り二割は気に入ったアクセサリーとかを自分で持ってる。
今俺の懐には必用最低限の金しかないワケだ。
それは徒歩ではなく船とか馬車を使って移動しているからだ。

"神速"や"流星"を使えば目的地まですぐだが、敢えて俺は乗り物を使ってた。
何故かと言うと、乗客にも聞き込み調査をする為だ。
一般人や情報屋もいれば中には考古学者もいた。
そこで聞いた遺跡や神殿に行く、と言う俺の旅の仕方だ。

だが今回の旅で俺はアクティア王国からレーム帝国への運賃を間違えてしまった。
予想以上に高かったんだ…。
だって俺アースランドでも船に乗らねぇんだもん!
陸だと換装で魔導二輪車(俗に言うバイク)とか、海だとウォーターモービルで移動してたから公共機関を使った事が無い。

ってなワケで旅を続ける為に生活費が必用になったワケだ。
レーム帝国に着いた俺は『すぐに儲かる仕事って何ですか?』と聞き回った。
聞いた人ほとんどが「闘技場じゃない?」と答えた。

そうだ、それで俺はシャンバル剣闘士養成所に向かったんだった。






*






「ダメだ」

『でーすよねー…』


時は遡る事今日の午前。
俺は門番をしているらしい女に足止めを食らっていた。
ま-そりゃそうだよな。
人生そんな簡単にうまくいくワケねぇよな。
特にすぐ儲かる仕事をこんな簡単に手に入れれるワケねぇか。

どうすればいい…俺は妖精の尻尾に入って初めて金に困った。
ナツはよく建物壊したりして報酬が減るけどさ、俺は討伐のクエストしかしないから器物損害で報酬が減る事はねぇんだよな。
妖精の尻尾に入る前は旅してたからまぁ金の大切さは理解していた。
だが妖精の尻尾に入って金銭感覚が狂ってたらしい。
今日俺は改めて金の大切さを学んだぞ。


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