第2章 もう一つの魔法の世界
『食われてたまるか!!』
俺は奴の口の上と下に足を付いて食われるのを阻止した。
『そんなに食いてぇなら食わせてやるよ!』
邪竜の魔力をなぁ!
『"邪竜の咆哮"!!』
超至近距離で奴の口ん中に"邪竜の咆哮"、つまり黒い炎を放った。
すると奴は腹から粉々に破裂した。
外は堅くても中は柔らけぇみてぇだな。
『…ちょっとヒヤッとしたぜ』
Checkmate(チェックメイト)って言いてぇけど…アレはかなり危なかった…。
奴の舌が緩んで拘束が解けた。
だが腕を動かすのが少し鈍かった。
これは…麻痺したのか?
電気で麻痺する事ねぇし、麻痺毒は効かねぇし…よく考えたら痺れたの生まれて初めてかも…?
<<足癖が悪くて助かったな>>
『(全くだぜ)』
人体実験された影響か、麻痺は少し待ったら治った。
…別に嬉しくねぇけど。
俺が動けるようになったのを見計らった様に、奴は光り出した。
そしてガイアの時みてぇに扉が現れた。
さーて、イフリートってのはどんな奴なんだろーな。
俺は扉を開いた。