第2章 もう一つの魔法の世界
「皆さん、昼食だ出来ましたよ」
「うわああ!」
「スゲー! これ全部白龍とアギトさんが作ったのか!?」
『まぁな 口に合うといいけど』
「客人に…しかも一国の王子と護衛殿に料理をさせてしまうなど…!」
「あっ、いえ、お世話になってばかりで落ち着かず、俺が勝手にしたことで…」
『そうそう、気にしないでくれ』
シンドリアの人達があわあわとしていた。
まぁ白龍なら驚くよな。
でも俺には何の気も遣わなくていいのに。
「身の回りの事は何でも自分で出来るようになれと仕込まれまして」
「へ~、お姉さん弟には厳しいんだね~」
『白瑛はしっかり者だし、母親の成り変わりみたいなもんだよな』
「はい」
「そっか~それでこんなしっかり者に…二人は将来いいダンナになるよ」
「そうだな…白龍は若いのにしっかりしてるよな
アギトさんもカッコいいし強いし料理出来るしで羨ましいですよ」
「おにいさんたちのごはん、すごくおいしいよ!」
「よかった」
「君達もねぇ、少し見習うとか…その、ねぇ!?」
確かにアラジンくんとアリババくん食べっぱなし。
余程腹減ってたのか?
もっと早く作ってあげればよかったかな。