第2章 もう一つの魔法の世界
シンドバッドが手配してくれた船に乗ってしばらく。
『相変わらず凄いな、白龍は』
俺と白龍はみんなの昼食を作っていた。
俺は一人暮らしだから作れるし、ギルドでは偶にミラがいない時は俺が作ってたくらいだしな。
一人暮らしっつっても家は持ってねぇえどな。
前は持ってたけどS級クエストやSS級クエストの討伐を中心に行くからよく家を留守にしててさ、無駄に家賃払わねぇといけなくなるから止めたんだ。
だからギルドの二階にあるソファーで寝たりホテル行ったり偶にラクサスの家に居候させてもらったりしてた。
つーか居候なのに俺用の小さい部屋があるってドユコト?
過保護なのかアイツは。
宿泊料代わりに俺が飯作ってたなー。
だけどよ、白龍は皇子だぜ?
凄いと思うだろ普通。
「身の回りの事は自分で出来る様になれと姉に仕込まれたので」
『そーいえばそう言ってたな』
「アギト殿も、この前頂いた料理は本当に美味しかったですよ」
『偶にだけどギルドでは料理人してたからな』
誰かとこうして料理するのは随分久し振りで楽しいな。
偶にミラと一緒に作ったりしたからなー…懐かしい。
『盛り付け完了! 行くか』
「はい!」
料理が完成し、外の机に持っていく俺と白龍。
外では…お姉さんとか胸の話をしていた。
ぶっちゃけ俺は女に興味がないんで何がいいのかわかんねぇ。