• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


翌日俺はシャルルカンと手合せをしていたが、白龍に呼ばれてシンドバッドのところへ向かう事になった。
今現在シンドバッドの部屋に向かってる最中だ。

部屋の前に着き、聴力を集中させて何の話をしているのか伺った。
内容はアラジンくん達に第61迷宮のザガンを攻略して欲しいって話だった。
それとシンドバッドと眷属達は迷宮に入れない説明をしていた。
俺はその事を白龍に言うと頷き返し、部屋に入った。


「あの…俺もどうか同行させてください」

「白龍皇子!」

「いいんですかアギト殿!?」


白龍が迷宮攻略を目的としていた事を知らなかった部下達は驚き焦った。
まぁ無理もないよな。
俺は彼らを落ち着かせる為に軽く説明をした。
白龍は白龍でシンドバッドを説得していた。


「…俺は君を皇帝陛下から預かっている
 安易に危険には晒せられんが…?」

「ご迷惑はかけません! 万が一、俺が命を落としてもあくまで自己の責任であると証書を残し、本国へ送ります
 俺はかねてより、迷宮攻略を望みマギ殿を探していたのです」

「しかし…煌帝国にはマギたるジュダルがおり、各将に迷宮を斡旋していると聞いたが?
 君は奴の目には留まらなかったというワケかな?」

「いえ…」

「では…」

「…彼の力だけは、どうしても借りるワケには参りません」

「…だろうな」


シンドバッドに呼び出された時に何か話したんだろうな。
…正直俺にはよくわかんなかった。
だけど煌帝国でも白龍とジュダルが仲良くしているとこをあんまり見たことねぇな。
きっとワケありなんだと思い、深入りしない事にした。
人には追求されたくない事だってあるしな。


「…よし、同行を許可しよう」

「ありがとうございます!!」

「アギトは一緒に行くのか?」

『いいや、俺は頼みがあってな』

「頼み?」

『ザガン攻略の為にはトランの民の島に行くんだろ?
 その島まで俺も同行させて欲しいんだ』

「別に構わないが、何しに行くんだ?」

『トランの民の島の近くに幾つか無人島があるだろう?
 その近くに新たな迷宮が出現したらしいんだ 俺はそっちを攻略しに行く』

「成程 よしわかった、許可するよ」

『サンキュな』


こうして俺と白龍は迷宮攻略に行く事が出来るようになった。


/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp