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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


『…眠たい』


ヤムライハさんの質問攻めを終えてやっと解放された俺はベッドにバタンキューだ…。
「まだ聞き足りないけど今日はこれで」だそうだ。
マシンガントークのハンパなさを実感した…。



―――コンコンッ



『…ん?』


ドアをノックされる音がした。
白龍か?


『入っていいぞー』


のそりと俺はベッドから起き上がって降りた。
丁度ドアは開かれ、少年が二人入ってきた。

港で目が合った長い青髪の少年と金髪の少年だった。


「いきなりごめんね、寝てたのかい?」

『まだ寝てねぇよ えっと、アラジンくんとアリババくんだっけ?』

「僕達を知ってるのかい?」

『シンドバッドに聞いたんだ』

「おじさんに?」


おじさんって呼ばれてんのか。
おじさんって言うにはまだ若くねぇか?

俺は二人をソファーに促して向かい合った。


『それで、俺に何か用かな?』

「うん お兄さんに聞きたい事があったんだ」

「俺もです」

『何かな?』

「実はね…お兄さんからはルフを全く感じないんだ」

『あ…』


…しまった。
確かアラジンくんもマギなんだっけ?
おかげで眠気が覚めちまったじゃねぇか。
だけど隣にいたアリババくんは凄ぇ驚いてる。


「お兄さんは…何者なんだい?」

『……』


これは…言った方がいいのか?
マギなら何か知ってるかも知れねぇし。
でもジュダルは何も知らなかったし…うーん。


『…俺が異世界から来たって言えば信じる?』

「…えぇ!?」


当たって砕けろの勢いで言った。
そしたらアリババくんは驚きながらソファーから立ち上がった。
まぁ無理もないよな。


「それは…アルマ・トランから来たって事かい?」


だがアラジンくんだけ平然としていた。


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