第2章 もう一つの魔法の世界
『俺には剣術と魔法で優劣を付ける事は出来ねぇ』
俺がそう言うとみんなキョトンとした。
まぁ、そうだよな。
『でも"魔法しか出来ねぇ貧弱でエラそうな奴"、"鉄の板キレ振り回して自分に酔う奴"ってのは間違ってると思う
剣術にも魔法にもいいところはあるんだ
俺の世界じゃあ剣を使うのも"換装"と言う一つの魔法として扱われている
自分が使う武器を異空間にストックさせる魔法なんだ
だけどその武器を使うにはそれなりの実力が必用だ
つまり、俺の世界じゃあ剣術も魔法も大切なんだよ』
剣術ではエルザがいい例だよな。
魔力が強いから鎧ごと換装出来る。
剣術も優れてるから様々な武器を使い熟せるんだし。
魔法ではナツやグレイがいい例だな。
ただ魔法を使うんじゃなくて自分の肉体も鍛えてる。
魔法を使い熟す為に自分を鍛えるんだからな。
「素晴らしい解釈だ 流石アギトだな」
『よく言うぜ 俺に全部丸投げしやがって』
この日、これ以降二人はケンカをしなかったらしい。
特にシャルルカンは自分が眷属器を持っている事から少しだけ反省したんだとか。