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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


「あら、私は魔法の方が優れてると思うわよ」

「何だと?」


ヤムライハさんが俺に近寄ってきた。
え、何? 凄ぇ目がキラキラしてんだけど?


「さっきの魔法は何ですか!? あんな魔法陣見たことがないわ!
 どうやって覚えたんですか!? それとも自分で考えたんですか!?
 どんな命令式を組み込んでるんですか!? 異世界の魔法なんですか!?
 他にどんな種類があるんですか!? 貴方はどれくらい使えるんですか!?」

『え、ちょ、ま…』


凄い質問攻めキターー!
俺どうしたらいいの?
困惑してる間にもマシンガンみてえに質問が飛んで来るんだけど…。


「止めろよヤムライハ! アギトが困ってんだろ!」

「邪魔しないでよ! 剣術バカなアンタに魔法の素晴らしさがわかるワケないんだから」


シャルルカンが助け船出してくれたかと思ったらケンカに発展!?


「魔法使いてのはこれだから困るぜ
 魔法しか出来ねぇ貧弱でエラそうな奴には剣と己の腕で高みへ昇る美しさがわからねぇ
 剣術こそが最強だ!!」

「魔法こそが最強よ!!
 鉄の板キレ振り回して自分に酔えちゃう人種いはわからないでしょうがね
 アンタの眷属器だって原理的には魔法なんだからね!」

「剣術だけでも、俺はお前に勝てるけどな」

「何ですって…やってみなさいよ!」

『ちょ、おいシンドバッド! 止めねせのかよ!?』

「見ての通り二人は仲が悪いからなー」


だからって放置すんのかよ。
と思ったら何か思いついたのかポンッと手を叩いた。


「此処は公平に、アギトに決めてもらったらどうた?」

『は!?』


俺に丸投げかよ!?
軽く手を上げてウインクしやがって、何が「ごめんネ☆」だ!!
勿論アイコンタクトでの会話だ。


「剣が最強だよなアギト!?」

「魔法ですよね!?」


二人共俺に迫ってくる。
俺はどうしたらいいんだよ。
アースランドじゃあ俺やエルザみたいに剣の魔法使う奴だっているんだし。

…そうか、そのまま言えばいいのか。


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