第3章 Empty blue, red of the earth
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1分、
2分、
開門の時間が徐々に近ずく
それに伴って列から話声が消えていった
引き締まった表情が増えて、嫌でも実感させられる
これから自分達が踏み出そうという世界が、どれだけ危険なのかということを......
ドクン--------
ドクン--------------
首にかけたネックレスを握りしめ、は目を閉じた
大丈夫、大丈夫
私は.........死なない。
「開門ッ‼︎‼︎‼︎‼︎」
合図と共に隊列が動きだす
門を抜け市街地を通る、
幸い巨人にもあまり遭遇せず巨大樹の森の近くまで来ることができた。
でも、
「上手くいきすぎだ、」
巨大樹の森まであと少しの所で、突然リヴァイの顔が曇る。
たしかにリヴァイがそう思うのも無理はない。今回の壁外調査は、余りにも上手くいき過ぎているのだから。
ここまでの距離を、一体も巨人に会わずに進める事など今まで一度もなかった。だからなのか、先程からリヴァイは胸騒ぎがしてならない。
何かが起こるような、そんな胸騒ぎが.........