第3章 Empty blue, red of the earth
『君をリヴァイ班に配属する。』
集合場所に向かいながらは、先程エルヴィンに言われた事を思い出していた。
早めの昼食を終え、ペトラと一緒に廊下を歩いている時エルヴィンにこう告げられたのだ。
なぜ、私がリヴァイ班に......
リヴァイ班と言えば、兵士長であるリヴァイ自らが選んだ実力者じゃないと入れないはずだ。
そんな班に調査兵団に入ったとはいえ、つい先日まで訓練兵だった自分が入るなんて例外中の例外。
『成果も上げていない私が、何故リヴァイ班に?』
流石に納得がいかなくてエルヴィンに質問したのだが、
『君に期待しているんだ、理由はそのうち分かるよ。』
と、笑顔ではぐらかされてしまった。
ペトラも流石に危険です!と食ってかかってくれたけれど、エルヴィンは何も言わずに去っていった。
「はぁ.......」
これからの事を思うとため息が出てくる
愛馬フランの黒い毛並みを撫でているうちに、集合場所へと着いてしまった。
目の前にはリヴァイ班の精鋭達
そして、
人類最強の兵士長
「リヴァイ兵士長........」