第5章 此に病める者あり
奥村君
「俺が、外に出て囮になる」
全−奥村君
「⁉︎」
奥村君
「二匹ともうまく俺について来たら、何とか逃げろ」
は⁉︎
奥村君
「…ついて来なかったら、どうにか助け呼べねーか、明るくできねーかとかやってみるわ」
勝呂君
「……バ…バカ⁉︎はァ⁉︎何言うとるん⁉︎」
僕
「囮って…本気⁉︎」
奥村君
「俺の事は気にすんな。そこそこ強えーから」
そう言うと奥村君は、バリケードを潜って行った。
って、本当に囮になる気なのか⁉︎
勝呂君
「バッ、おいッ!奥村‼︎戻ってこい!!!」
奥村君が、屍(グール)の注意を引きながら部屋から出て行く。
ボゴッ
屍
「オ゙ォオ゙ォォオ゙」
そして屍の一体が、奥村君を追いかけて行った。